サイラスSideです。
やっぱりもどかしい主従。
微ギャグ。
中学s(以下略
「バッチコイ!」な人は、続きから…
俺はアルバートの部屋の前に立っていた。
……開けるの怖いなぁ。
って、違う違う。
何故自分の従者に対して怖がっているんだ俺はっ!
よしっ!と意を決して俺は部屋の扉を開ける。
「アルバートっ!」
「何か御用ですか?」
部屋の中に居るアルバートに声をかけると
酷く優しげな口調の冷たい声が返ってきた。
……や、やっぱり怖い…。
ホントに、何を怒っているんだコイツは…
「……その、お前に聞きたい事がある…」
「私から話す事は何もありません」
おずおずと問いかけてみると、やっぱり同じ声で返される。
無理やりにでも聞いてやろうかと口を開こうとした時
アルバートがコチラに近づいてきて、睨みつけてくる。
「それよりも…この間言った事に対してどういうおつもりなのか話して下さい」
「っ!……別に、アレは…」
ちょっとでもアルバートが
自分の時間を作れるようにって思っただけ…
「私が不要なら、そうハッキリ言ったらいいじゃないですか」
「…………は?」
…ナニヲイッテルンダ?
アルバートが不要?何時俺がそんな事を言った…?
俺が先日の事を思い返していると
更にアルバートが詰め寄ってくる。
「言っておきますけど、私はちゃんとした理由をお聞きしない限り納得できまsー「ちょ、ちょっと待てっ!!」
慌てて俺は、アルバートの言葉を遮る。
「俺はそんな事言った覚えはないぞっ!」
「…………は?」
今度は、アルバートが目を丸くする。
…ちょっと待て。
もしや、勘違いしてたのかコイツは…
「…ば、馬鹿言わないでくださいっ!この間そう言ったじゃないですかっ!!」
「そんな事一度も言ってないぞっ!なんだそれはっ!俺の返答次第で、俺から離れるつもりだったのか!?」
「そんなワケないじゃないですかっ!寧ろ私を突き放したのは貴方でしょう!?」
「だから、言ってないと言ってるじゃないかっ!」
「だってこの間、私に何もしなくていいって言ったじゃないですか!」
それはだって、お前…
俺の世話ばかりでちゃんと休みとれてるのかとか
自分の時間とか欲しいよな、って思ったから…
「…っ!それはっ…………負担かけてるかなって、思ったから…」
「私が何時そんな事言いましたかっ!」
「いつもそんな感じではないかっ!ため息ばっかり…」
そうだ、何故俺が怒られないといけないんだ。
普通は誰でも休みや自由な時間は欲しいと思うだろうがっ!
だからアルバートも…って思ったのに…
「それは貴方の事が心配だからでしょう?!私は一度だって、貴方のお世話が嫌だなんて思ったことありませんからねっ!!」
…………え。
「…………え、本当に…?」
「当たり前ですっ!じゃなかったら6年間もずっと一緒に居るわけないじゃないですかっ!!」
……な…っ………
だって、そんな事一度も聞いたことないぞっ…///
「貴方はいつも通り、我侭言って笑顔で居ればいいんですっ!私はそんな貴方が……好き、なんですから……!///」
「……あ、うん…」
思わず気の抜けた返事を返す。
だって、俺の思考は今ゴチャゴチャで…
「わ、判ったら、もうあんな事言い出さないで下さいねっ!」
「……ん。……もう、怒っていないか…?」
「はい、怒ってません。……あと、冷蔵庫に大量に作ってしまったババロアがあるので消費してくださいね…」
「……ん、判った」
それだけ、言って部屋を出る。
扉を静かに閉めて早足で自室に戻り扉を閉め
やっとその場にへたりこんだ。
いきなりあんな事言うなんて、不意打ちもいいとこだ…
だって6年間一緒に居て、あんな言葉…一度も聞いたことないぞ。
……だから、俺は絶対
ずっとアルバートに感謝してるって言ってやらないっ!
…………多分、言ったらまた俺が恥ずかしいっ!!///
※-side-サイラスです。
多分、サイラスの方がデレツンデレ率が高い(何
そんな中学生日記みたいな主従。